デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?<最終講義>」を読んで、”完璧な仕事”について考えました。

今日は(も?)遅くまで仕事をしました。

社内のつまらぬ雑事に追われた為ですが、
あまり楽しい仕事ではありません。

こんな生活があと何年続くのかと思うと、
気が滅入るのですが、

しかし、
これまでも似たようなことを感じながら、
サラリーマン生活を送ってきました。

そんなつまらないサラリーマン生活が、
今日まで続いているのは、

時折、楽しいことがあるからです。
人生の先輩に言わせると、

 人生とは、
 ごくごく希に出逢う
 楽しい出来事を味わうためにある。

・・などと言います。

私もきっとそうなんだと思います。

ですから、

仕事は楽しいかね?

今この瞬間に私に問われたら、
「つまらない」
・・と即答するに違い有りません。(汗)


さて、愚痴はこれぐらいにして、
本書の内容を紹介したいと思います。

本書は<最終講義編>と銘打っていまして、
2007年に出版された、
「決定版 仕事は楽しいかね?
を改題・再編集したものです。


本書では「仕事を楽しむ」にはどうすればよいか、
数々の事例と、ヒントが記されています。

最も大切なメッセージは、

 完璧以上に素晴らしい社員になること、
 完璧以上に素晴らしい仕事をすること。

です。

どんな仕事でも、
どんな職場でも、

誰からも好かれている人がいて、
その人にとっては、
職位の上下は関係有りません。

本書に示される仕事を楽しむヒントの一つは、

完璧を超える何かを持つ人

もしくは、

完璧の上を目指して仕事をしている人

ではないかということです。


そういった人を社内外に探し、
自らの仕事のやり方を研究したり
真似たりするのは、
仕事を楽しくする一つの工夫です。


ほかにも、予算が全く無くても
プロジェクトを始めた話や、

人間のDNA解析をしようと、
(当時は)トンでもないと思われた
プロジェクトを企画した人の話などが
紹介されます。


本書では、
自分の能力を発揮して仕事を行うことで、
周りの人たちを成長させ、世の中をより良くする。

それが「仕事が楽しい」と感じられる秘訣である
ということを説いているように感じられました。

そのためには、
他の人と同じ事をしていてはダメで、

時には非常識ともいえる行動をすることも必要です。
一人の時間を活用し沢山勉強し、
分からないことはどんどん質問をします。

仕事を楽しんでいる人は、
誰よりも仕事に詳しいように見えるのですが、
その秘密は、誰よりも沢山質問をして学んでいる
からなのです。

また、熱意をもって仕事をすることで、
同じように情熱を持った人が集い、
だんだん輪になってプロジェクトを大きくする。
そんな醍醐味も記されています。


本書の締めくくりとして、

 完璧でありながら、彼らは更に変化して、
 何度も何度も私たちを驚かせる。
 彼らは完璧以上に素晴らしい人たちです。

そして

 ぜひ試して欲しい。
 まずは何か”完璧な”ものを見つけ、
 それをより良くすることから始めるのだ。

と最後に記されています。


本書は若者とその彼女が、
主人公のおじさんから、
素晴らしい仕事をする人達について
レクチャーを受ける物語形式となっています。

事例の多くは会社の中の、
普通のサラリーマンを題材にしています。

世の中のビジネス書に記される話題の多くは、
起業家や、凄腕サラリーマン的な内容である
ことに比べると、
私と同じサラリーマンが題材というのは、
身近な印象をもって読むことができます。


本文の中には、

 完璧でありながら、彼らは更に変化して、
 ・・・

のような纏めの文章が所々挟まれており、
それらのセンテンスを読むだけでも、
十分価値のある内容と思います。


仕事が楽しくない。と感じている
サラリーマンの方にお勧め出来る内容と思います。
私は、かなりガツンと心を打たれました。

かなりの良本と思いました。



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