森川友義著「なぜ、そのひとに惹かれてしまうのか?」は独身男女必見の一冊と思いました。

ところで、

「惹く」もしくは「惹かれる」を、読むことができますか?

「ひく」、「ひかれる」と読み、
「興味を持つ」といった意味で用いるそうです。
常用漢字では普通に「引かれる」を使います。)


さて本日は、森川友義さん著

「なぜ、そのひとに惹かれてしまうのか?」

をご紹介します。

サブタイトルは、

ーヒトとしての恋愛学入門ー

となっておりまして、
カタカナで「ヒト」と表現されています。

このような場合、生物のとして(学術的に)人を
表現することが多いように思います。

本のタイトルは得てして商業的な売上げ増を狙うため、
内容とズレていることも多々あるのですが、

本書に関しては、漢字やカナの使い方と言い、
本のタイトルと内容が、ズバリ一致しています。
(さすが早稲田大学の先生の本です。)

とても信頼できる方の書いた本と感じます。


すなわち内容は、
私たち人間が特定の異性に対し、
恋愛感情を持ってしまう理由を、
生物的なヒトの観点から解説したものです。


本書は「日本ビジネスプレス」という
サイトの記事を読んで知りました。
参照URL

JBpress(日本ビジネスプレス)

日本ビジネスプレスは、
日本の経済や政治状況などを様々な観点から、
メディアや執筆者が記事を配信しており、
とても堅いサイトなのですが、

著者の森川友義さんの記事は、
恋愛問題の記事ですが、
サイト全体の記事と若干毛色が違いながらも、
面白いのでいつも読んでいます。

サイトの記事によれば、
本書は確か早稲田大学での授業をベースに
書かれたものと記憶していますが、
(間違いだったらごめんなさい)
かなり人気のある授業ではないかと推測します。


本書の内容を簡単に紹介しますと、

男性は、
 ・若い女性をみると、
  ”ときめく”ようになっている。
 ・同じように、プロポーションの良い女性を見ると、
  ”ときめく”ようになっている。
 ・美人は、良いにおいがする。
 ・声の低い男性がモテる。
 ・もちろん、女性も浮気をする。
 ・・etc.

上記は、男性目線から書いていますが、
もちろん女性目線の内容と半々になっています。
(学者の先生の本ですので平等です。)


私の文章だけ見ると、
物議を醸しそうな内容ですが、
もちろん学術的な内容が背景にあり、
恋愛の悲しい現実を、
ばっさり言い切っている点が多々あります。

そんなわけで(私もそうでしたが)、
読み手によっては、ガッカリする内容も
多いかも知れません。


本書のポイントを要約すると、

男も女も、自分の遺伝子を残したいが、
男女に若干の性差があり、

男性は、ひたすら沢山の遺伝子を残そうとし、
女性はより良い(男性の)遺伝子を得たい。
そして、良い遺伝子(子供)を守りたい。

そのように、
生物的にプログラミングされている。

そして人間の基本的な恋愛行動や男女の違いは、
そこに起因する。

と、このような感じです。


美人というのは、
その時代の自然環境条件に最適な顔の
(温暖化の時代は、縄文系の顔が美人に見え、
氷河期の時代は、弥生系の顔が美人に見える。)
のことであり、それは自分の遺伝子が、
環境に適用し後世に残るため。

ということなのですが、
およそ恋愛のロマンはありません。


本書の中に、Q&Aのコーナーがあり、
その内容も面白いのですが、
一つだけ紹介しますと、

Q:「人間はモテたいために生きている」
  というのは違和感があります。
  本当にそうなんでしょうか?

A:あまりにもあからさまであるがために、
  人類は「それを言っちゃおしまい」という
  文化を創りだしてきました。

とこんな具合です。

女性があまりにも重労働をすると、
妊娠しにくい体になっていく話など、
一部の話は、結婚後も関係してくると思いますが、

基本的には、
独身の人が興味を持つ内容ではないかと思います。

本書の最後に、理想に近い恋人を見つける
5箇条が書かれているので、ご紹介して
締めたいと思います。

 1.生まれも育ちもいい人は滅多にいないので、
   ある程度の妥協が必要。
 2,自分を高く売るために、 
   自分の商品価値を高める。
 3.出会いの機会を増やす。
 4.恋愛のルールを知る。
 5.勇気を出して話しかける。


本書は、恋愛に関するおもしろおかしな話や
豆知識もあります。

とにかく言える点は、ココで得た知識を
最大限に活用し、理想のパートナーを得る
事ではないかと思います。

そのような訳で本書は、
独身男女”超必見”の一冊と思います。
(もちろん不倫したい方にも・・)




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