ディーパック・チョプラ著「迷ったときは運命を信じなさい」 を読みました。

よく勉強すれば、
テストにでる問題のヤマ(予想)が当たる。

そんな話が、学生時代にありました。

参考書的な読み物に書かれていたり、
授業で先生から聴いたこともあります。

最初意味が分からず、
何言ってるんだろうと思うのですが、

本当に自分の予想問題が当たったりする訳です。

勉強が面白いと感じるのは、
最初一定の基礎学力が付いた後に、

いつか見た問題だ!
ヤマが当たった!

そうした事が起きて
具体的に成績が上がって来るからです。

しかし学生のレベルでは
勉強すれば予想が当たるというのは、
野生の感というか、
・・・そんなもんだと、
あまり深くは考えませんでした。


ところで、
今日は週末の勉強会に参加してきました。

たまたま昨日のブログに、
「信用」と「信頼」
について書いたのですが、

驚いたことに、
この2つの単語が、
偶然今日の勉強会のテーマでした。
(↑テーマは当日発表される仕組みです。)

講師の先生が、この二つの単語の
違いについて参加者の意見を求めます。

昨日調べたばかりですので、
正解を知る私は、
ニヤニヤして周囲の答えを聞いていました。

そして今は、
この偶然が単なる偶然ではない(らしい)ことを、
理解できるのです。


という訳で本日は、ディーパック・チョプラさん著

「迷ったときは運命を信じなさい」
―すべての願望は自然に叶う―

をご紹介します。


冒頭で、テストのヤマが当たった話しや、
翌日の勉強会のテーマについて前日偶然
調べていたことなど、
偶然の一致について書きました。

本書では、
こうした偶然の一致※1は、
たまたま一致したのではなく、

人間(生物)の仕組みとして、
もともと備え付けられているが、
未だ明らかになっていない
能力であることや、

こうした偶然の一致を得て、
さらによい人生を送る※2ためには、
どうすればよいのか。

という事をテーマとして書かれています。

※1 小さな奇跡とも呼ぶべき
   偶然の一致のことを、
   「シンクロニシティ」とよびます。
※2 人生や運命を変えるレベルの偶然の一致を
   「シンクロディスティニ」と呼びます。


現代に生きる我々は、生物が生まれてから
一度も途切れることなく続いた命です。

人間を除く全ての生き物は、
命を繋ぐために生きていると言われてます。

嵐のような激しい天変地異や、
干ばつのような激しい飢餓。
恐竜や様々な病気に襲われ、

その中から生き残ったのが私たちの命ですので、
生きるために必要な知識は、
生まれ持って(本)能の中に備えている。
という考え方があります。

実は本書のタイトル

「迷ったときは運命を信じなさい」

を読んで、
こうした思考を解説したものかと
思って購入したのですが、

ちょっと違っていました。

現題は「The Spontaneous Fulfilment of Desire」
で直訳すると、「自発的な 要望の達成」です。

私なら、

「心を鍛えて、明るい未来を勝ち取る」

のようなタイトルを付けたいところです。


なお本書は、
「ゆだねるということ(上下巻)」
と同じ内容とのことで、
あくまで日本語訳は受動的な感じがしますが、

私が本書を読んだ印象では、
もうすこし積極的にトレーニングを積むような
印象を持ちました。

著者のディーパック・チョプラさんは、
こういった、スピリチュアル系では大変
有名な方とのことです。

しかし、正直に感想を述べると、
本書の内容はかなり難解な印象です。

原子や電子、e=mc2のような量子力学
話題から始まるのですが、
大学で電子軌道を学んだ私でも、
半分ぐらいしかニュアンスが伝わって来ません。

本書は全体的に、
かなり専門的な内容ですので、
邦訳により、余計に複雑化しているような
ところもあるのではないかと感じます。

その後、人間の血液や精子などは、
体外から離れても、本人の身体の変化に
反応する話しや、

飼い犬が、主人が帰ってくる時間を予測し
予め玄関でまっている話し。

生物の進化の過程で、その変化の中間となる
生き物の化石が見つかっていない話しなど、

科学的、知的好奇心をそそるネタの数々が
心に残ります。

特に
爬虫類→鳥類→ほ乳類と進化した
生物の進化の話しは、
その中間の生き物はなんだろう。
・・と昔から疑問に感じていました。

進化の科学番組で、魚が陸を眺め、
食べ物が沢山ありそう。
と羨ましがっている映像がありましたが、

そこから陸上の植物を食べるに至るまでの
遙か長い期間の過程の生物を見たいです。

教科書的には、
くちばしがあって、卵を産むほ乳類の
カモノハシなどが紹介されますが、
私の祖先がカモノハシとは???です。


さて途中から、
小さな奇跡(シンクロニシティ
を起こすにはどうしたら良いのか。
について書かれています。

多くのページを瞑想の方法に裂かれていますが、
正直この部分は、一歩間違うと
謎の宗教を連想させるような内容と感じます。

そして最後の章では、
結局人間はお金や物質がどれだけ満たされても
幸せには成れない。
幸せになるには、精神面の向上することしかない。

といった内容でまとめられます。


私個人としては、本書を一度読んで、
シンクロニシティ」や
「シンクロディスティニ」の起こし方を十分に
理解することは出来ませんでした。

アマゾンの他のレビューにもありますが、
一度読んだ位では分かりにくい本と思います。
(※アマゾンの評価は高いですね。)

ディーパック・チョプラさんの著書では、
もっと分かりやすい本があるとのことですで、
別の本を読み、ステップアップした上で
改めて読み直したいと感じた今日の一冊です。



★★★ ツィッターやってます! ★★★
   https://twitter.com/h6takahashi


今日のアクセス:143,591