石井貴士著「本当に頭がよくなる1分間読書法」は、読書法を学ぶための本と感じました。

昨日、
通勤途中に手持ちの本を読み切ってしまったので、
帰りの電車で読む本を探しに本屋さんへ行きました。

いつものようにカバンは満タン、
加えてお小遣いの残りも厳しいので、
今日は何冊も買えません。

売り場カウンターのあたりに行くと、
新刊本としては特上席の本棚に陳列された、
一冊が目に飛び込んできました。

・・という訳で本日は、石井貴士さん著

　「本当に頭がよくなる1分間読書法」

をご紹介します。

著者の石井貴士さんの本は、
以前にも読んだ事があります。

ひと言で特徴を書くと、
極めて少ない文章ですが、
キレが良く、メッセージがビシビシ伝わって来ます。

活字好きな人に言わせれば、
文字が少なすぎて不満が出そうですが、

私など、時間をかけて本を一冊読んでも、
内容を殆ど覚えていないことを考えると、

少ない文字数で、
有益な情報が一つでも、二つでも得られる、
本書のような本は、
忙しいビジネスマンにこそ有益で、
つまりビジネス書として良書だと思うのです。

さて著者の石井貴士さんは、
大学受験性時代、予備校の模擬試験で
一番の成績をとるなど、極めて優秀な方です。

慶応大学に進学され、その後アナウンサーとなりました。
しかしアナウンサーではモノ足りず、更なる成功を目指し独立し、
現在は著著は50冊に及び、累計で160万冊の売り上げを
誇る売れっ子作家です。

下世話な話しですが、
本書によれば、
10万部の売り上げで著者には1,000万ほどの
の収入があるということですから
（だいたい本の値段の10％位？）、
160万冊売れると、1.6億の収入ということ
になります。

こんなに売れている作家さんでも、
本の収入に限って言えば、
1.6億を10年で割ると、
平均年1千万程度の収入ということなので、
作家は思ったほど儲かる商売ではなさそうです。

余談でした。

さて、
本書が目に入ってきたというのは、
もちろん「1分間読書法」という単語です。

1分で本が読めてしまうというのは、
どうゆうことでしょう？

「ワンミニッツリーデング」

と本書では紹介されていますが、
見開き2ページをだいたい0.5秒で見てるそうで、
そうすると200ページの本で100秒で読める
計算になります。

速読を遙かに超えた速さで、
超能力の類と思います。

reading（読む）ではなくleading（導く）
なのだそうで、
速読ではないと、本文中に度々繰り返されます。

練習法も書かれており、
最短で二日程度でマスターできるそうです。

但し、味わったり考えたりする読書ではなく、
内容を理解するための読書ということで、
横書きの専門書や小説には向かないそうです。

そして筆者は、
横書きの本と小説は読まない。
・・と明確です。

私など、1分間で本を読むのは、
とても出来そうにないので、
諦めてた上で購入しました。

筆者はこの読書法を、
アナウンサー時代に習得しました。
そして成功法の本を数千冊も読み、
今に至る礎となったと言います。

成功本を幾ら読んでも成功しない。
成功本は自分が成功したと思ってから
確認のために読むべきだ。

そんな考えの人もいるのですが、
石井貴士さんは、違います。

一般人が成功者の世界・思考を知るには
本を読むしかなく、
そして大量に読むことでしか、
成功者の思考に変わることは出来ないと云います。
この点は大いに同感です。

また、本は新刊でも古本でも良いから、
必ず買うべきで、その額は一月5万と具体的です。

著者は加えて毎月20万のセミナー代を自己投資し、
合計で年間300万の自己投資を失業中の時も行って
いたそうです。

このようなリスクを取れる人が
成功する人なんだ。

驚きをもって、自分との違いを感じました。

そうした人ですから、
本の書評など書いている暇があったら
一冊でも本を読むべき。と指摘します。

書評を書くと言うことは、
批評家になってしまうわけです。
本を読んで行動する。これが成功の秘訣なのです。

加えて本の批評は、
時に本の悪口を書くことにも繋がりかねません。

もしかしたら、今批評を書いている人が
将来成功して本を出そうとするときに、
出版社から嫌われてしまう可能性があります。

そうしたリスクは避けたほうがよいという
ことなのです。

このように私にとって極めて耳の痛い話しもあり、
極めて文字数の本ながら、自分の考えの薄さに
反省しました。

他にも、
ひと言でもいいキーワードがあれば、
「いい本」だということにする。
著者が200冊以上持っている4人の作家。
学習二千時間、行動一万時間。
・・
などいい話が沢山書かれています。

本は著者の大変な経験を何日もかけて
まとめた物であり、1,500円とか2,000円
程度で買えるのは本当に安いと思います。

そんな本を読んで学び、
そして本を読んで成功しよう。
・・と考えている方は、
是非とも読んで頂きたい今日の一冊です。

今日のアクセス：303,714